お金の先生 ふえぞう です。
ここ最近、「アフィリエイトは本当に稼げないのでしょうか?」という質問が届くようになりました。
なぜこのような質問が出てきたのか調査をしてみると、「稼げない?」のようなタイトルの記事が検索結果の上位に多くあるのですが、記事を読み進めると結論は「稼げます」となっているのです。
これでは、混乱するのも無理はありません。
今回は、なぜ「稼げないのか?」という考えに陥ってしまったのかを検証します。
根本的には、私たちの思考パターンを少しずつ変えていく必要があると感じている、という結論が今回の記事です。
「アフィリエイトは稼げない?」は「ふわっとした問い」
まずはじめに、「アフィリエイトは稼げない?」という疑問は「ふわっとした問い」なので、アフィリエイト運営を行うときの不安感を払拭しきれない疑問になります。
今回の記事ではこの疑問を掘り下げていき、アフィリエイトで稼ぐためにはどんなことを考えればいいのかを探ります。
まず、ふわっとした問いでは、ふわっとした答えしか生まれません。
しかし、おそらくどの辺が「ふわっと」しているのかも、検討もつかないと思います。
「自分が知らないことを知らない」という状況を認める
「自分が知らないことを知らない」という状況にある証拠は、「ふわっとした問い」になります。
アフィリエイトで稼ぐために、何をすればいいのかがわかっていれば、「稼げますか?」という疑問は生まれないと思います。
改善するための方策を初めから尋ねますよね?
ですので、この疑問が出た段階で知らないことがあるのです。
では、何を知らないのかをみてみましょう。
剥がせる前提を全て剥がす
剥がせる前提条件を考えて、全て剥がすようにします。
「アフィリエイトは稼げない?」といったとき、以下のような原因が思いつくかもしれません。
- ジャンルの選択ミス
- 記事の量が足りない
- 記事のアクセス数が足りない
- 記事がコピペばかりのオリジナリティがない
- クリック率が低い
- 文章のスキルが低い
- アフィリエイトブログが続けられない
これらも確かに稼げないかも?という原因になりうるのですが、これらは表面的な原因で、剥がせる前提条件です。
どうしてそう考えたかというと、これらの原因と思しきものをクリアしても稼げなかったらどうしよう?という不安が残るでしょう。
このような時は、まだ剥がせる前提条件と判断します。
剥がせる前提条件を全て剥がすと、疑う余地がない真理が出てきます。
では、これらを剥がしたときに何が残るのかというと、「作業をした分だけ稼げるか?」ではないでしょうか。
ここで1つの文言が思い出されます。
「アフィリエイトブログで収益を上げるためには時間がかかります」
これを読むと「取り組む時間が増えた分だけ収益が上がるんでしょ?」と感じてしまう方は少なくありませんが、そうではありません。
これは従業員のような考え方です。
従業員の収入とは、働いた時間に対して給与が支払われるというものです。
アフィリエイト運営を行う私たちは従業員としてではなく、起業者として行動しています。
例えば、起業者は会社を立ち上げるときに出資者から資金を集めるけれども、仕事を軌道に乗せるまでほぼ収入なしで働きませんか?
なぜ収入なしでも仕事をしているのかと言うと、「給料を得ること」よりも「自分の行った仕事の結果」について価値を見出しているからです。
アフィリエイトは資金をそれほど投下せずとも仕事をスタートできますが、仕事を軌道に乗せるまでの労力は実際の会社を立ち上げる時と変わりません。
従業員の考え方と起業者の考え方というのは、水と油くらい違うものですが、その立場にならないと実感できないものです。
この考え方を実感できないうちは、従業員の考え方と雇用側の考え方の違いについて「自分が知らないことを知らない」状況と言えます。
不動産経営をされている方には釈迦に説法でしたが、述べさせていただきました。
「アフィリエイトは稼げない?」の真の課題とは?
いよいよ核心になりますが、「アフィリエイトは稼げない?」の真の課題とは、取り組む手段の改善を探るよりも前に、「考え方を変化させる必要がある」ということです。
アメリカの心理学者、エドワード・L・デジによれば、外的報酬・内的報酬に関する実験を行い、「外的報酬が内的報酬に悪影響を及ぼし、内発的動機付けを弱めた」という実験結果を得ました。
外的報酬(勤労所得)を得ることで、内的報酬(仕事の結果に対する価値)に悪影響を及ぼし、内発的動機付け(仕事の結果を良いものにしようという動機)を弱めた
ということになります。
アフィリエイト運営を行う時はこの逆の考え、つまり
作業した時間に対して収益が伸びるか考えるよりも、作業をした結果に応じてどのように追加の作業を行うか、と考えること
この繰り返しが続くかどうかに尽きます。
真の課題に気づけない場合
結論から言うと、真の課題に気づけない場合はアフィリエイトサイトの運営をやめてしまいます。
前述の通り、外的報酬を得るという結果が出るまでに時間のかかるこの作業を、続けるモチベーションが保てないのです。
さらに、現代ではブログやSNSなどの発達により、「認知バイアス」の罠も広く知られる存在となりました。
人間の認知能力には歪みや限界があり、その中でも「確証バイアス」というものがあります。
例えば、今まで街中に黄色い車が走っていることは気にも留めなかったけれども、黄色い車の購入を考えた時から、急に黄色い車が目につくようになったような経験はありませんか?
黄色い車をベビーカーや気に入ったバッグに置き換えても同じです。
これが確証バイアスのというもので、みたいものを見たり、その逆の事実には目を向けないという人間の性癖です。
「アフィリエイトが儲からない」という考えを持っていると、儲からないという情報しか(無意識のうちに)認識できないようになり、その考えが強化されてしまいます。
儲からないという情報がSNSなどのツールでさらに強化され、自分の周りに溢れてしまう(ように感じる)と、もうその考えから抜け出すことはできません。
したがって、アフィリエイトブログの運営をするときには、「いかに外的報酬から内的報酬に目を向ける」「認知バイアスの罠にかからない」が鍵になります。
アフィリエイト運営を続けるために
以上のことから、アフィリエイトブログの運営を続けるためには、内的報酬に焦点を定め、自分の考え方を(認知バイアスの罠にかからないように)注意深く観察する必要があります。
このように、外的報酬から内的報酬に焦点を移した上で、結果が出ない理由を解消していくのであれば、結果はついてきます。
アフィリエイトの収益は気付いたらついてきた、という感覚になれば立派なアフィリエイターです。
「アフィリエイトは稼げない」理由を検証すると?
アフィリエイトを行う考えを変えた上で、改めて「アフィリエイトは稼げない」理由を検証することにしましょう。
マーケティング不足
マーケティング不足が理由になるのは「ジャンルの選択ミス」「記事量が少ない」「記事がコピペばかりでオリジナリティがない」などです。
「ジャンルの選択ミス」は、自分が売りやすそうなものとか、報酬単価が高そうな(自分にとって都合が良い)ものを紹介する状況が多いようです。
アフィリエイトを行う上で、報酬単価が高いものを選んでも、顧客候補の需要がなければ売り上げは出ません。
これは自分中心に考えて、顧客候補のことは二の次になっていること考えられます。
アフィリエイトの報酬は、顧客候補に有益な情報を提示する対価として受け取るもので、自分の利益を中心に考える時点で間違いですから、顧客候補が有益となるものを第一に考えましょう。
「記事の量が少ない」「オリジナリティがない」などは、リサーチ不足によるものです。
商品の性質や機能に関すること、自分の顧客候補者に関すること、どんな悩みを持っているのか、その解決方法はどんなことが考えられるか、代わりになるバックアッププランはどうか、どのように商品を紹介するのが適切なのか、などなど。
- 「なぜ?(Why)」困っているのか。
- 「誰に?(Whom)」向けたメッセージか。
- 「どのように?(How)」伝える、解決するのか。
何度も考えることで調べる内容も多くなり、結果伝えるための記事の量が増え、記事の内容の厚みが増します。
リサーチ不足の解消方法としては 以下の関連記事をご覧ください。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://fuezou.com/find-article/ target=]
商品に関する知識不足
商品に関する知識不足が理由になるものは、「クリック率・収益率が低い」などがあります。
- 商品のどのような面(外見や機能、なぜ顧客候補者に必要なものなのか)を紹介して動機づけを行うか
- 顧客候補者の疑問や悩みを解消できる商品か
- 広告と記事内容のズレがないか
などの改善点が考えられます。
マーケティングに通じるものもあるかもしれませんが、商品と顧客候補を繋ぐ目線を持つことを中心に考えていきたいところです。
その他の理由
最後は純粋に「続けられない」などのものです。
解決するための要は、外的報酬から内的報酬へ考え方が移行することですが、なかなかうまくはいきません。
それはなぜかというと、携帯ゲームなどを想像してもらいたいのですが、なぜ勉強よりもゲームを続けられるのかというと、自分が作業(ゲームの操作)をしたらすぐにフィードバック(キャラが動いたり、勝負が決まったり)が得られるからです。
勉強は、しばらく勉強を続けたのちに、試験などを受けることでフィードバックが受けられると考えられます。
しかし、試験の結果は、試験を受けたことのフィードバックであり、正確には勉強をしたフィードバックとはなりません。
我々は、自分が作業をしたことに対する外部(自分以外)からのフィードバックを速やかに、無意識に欲します。
つまり「続けられない」原因としては、自分が作業をしたことに対する外部(自分以外)からのフィードバックを感じられていない、もしくは間違ったフィードバック(アフィリエイト報酬など)を期待していると考えられます。
この解消法としては、やはりメンターを探すことが第一と思います。
プロの選手やオリンピック選手であっても、コーチやトレーナーがついて結果を出そうとしています。
コーチやトレーナーは、選手が行うトレーニングや試合での状況に応じて適切にアドバイスを提示します。
プロの選手ですらコーチなどの手を借りることを考えたとき、私たちもメンターを頼ることを考えても良いのではないでしょうか。
ただし、誰でもメンターになれるわけではありませんし、そのときの自分のレベルに合ったメンターが必ず見つかるとは限りません。
しかし、しっかりとしたメンターに出会えれば、自分に適切なフィードバックを適切なタイミングで与えてもらえます。
自分が知らない世界に足を踏み込んだときには、メンターに教えを乞いたいものです。
そういう私も、アフィリエイトを独学で始めた時は速攻で挫折したので、次に始めるときには、メンターを探して教えてもらいながらここまでくることができました(^^)
まとめ
今回は、「アフィリエイトは稼げないという記事は本当か?」についてみてきました。
稼げるか稼げないかという議論は、端的に言うと的外れな質問でした。
アフィリエイトブログの運営が続けられれば後から収益がついてくる
このように、私たちの思考パターンを少しずつ変えていく必要があると感じてもらえれば幸いです。
それでは今回はこのへんで。
お金の先生 ふえぞう でした。
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